ある出版営業の一日。

<特別企画>編集者、記者、ライターの一日はどうなっているのか?

こちらに便乗。編集者の時には「12時起床、7時就寝」と明らかに昼夜逆転していた私も、今ではすっかりまともな生活になりました。
自分は出版営業とは言え、どちらかと言うと「書店回りの人たちの調整役」「編集担当の人との窓口」「取次との配本交渉」が仕事なので、なんだろう、うまく言えんですな。


6:30 起床。めざましテレビを流しつつ、日記更新したりメールしたり。何か原稿書くなら大体朝の時間帯に行うのがイチバン能率がいいとわかる。


9:30 出社。まずは前日までにたまった注文の出庫作業。基本的には数を決めて倉庫にデータを投げるだけなので肉体労働ではない。メールやFax、電話の返事。外回りをしていた部隊の人からの要望を聞いたり、チラシ作ったりポスターやオビやPOPのデザインを頼まれて社内デザイナーと色々打ち合わせしたりPOSデータを色々見比べて売れ行き調査をしたり編集部の人たちから情報を集めてみたり上司から「あの書店の人と飲んだら平台十面もらえたから何か入れとけ〜」と言われて書名決めて処理したり、他とにかくもういろいろ。


午後: 昼飯後は、その後引き続き午前中の仕事の延長のときもあれば、取次や書店に行って営業回りをすることも。配本データと実売データをぶつけてデータの検証を行い、細かく書店への出庫冊数を指示していってみたりといったデータを扱う仕事も多数。また、編集部との会議や企画会議、部決会議、その他・・・社内外の打ち合わせがとにかく多い。あっという間に夕方になると、外回りの人たちが会社に戻ってくるので、そこから新たな打ち合わせが大体始まる。


夜: 飲み会がない日は残業。会社の近所で同僚と軽くメシを食って帰宅。平均すると家に着くのは24時手前くらい。


2:00 ネットだらだら見たりしながら、テキトウに就寝。


編集のときは、やっている企画がどんなに多くても10本くらいしか同時進行しないけど、営業の場合は「これから出る本」「すでに出た本」のすべてが扱い対象になるから、常時数十本の「企画」に大なり小なり関わらなければいけない。作業も多岐にわたるし、手を入れだしたらとことん時間が足りないので「いかに少ない手間で終わらせるか」「いかに最小の時間でできるようになるか」「いかに手を抜くか」を考え続けないといけない。