はてな雑誌遍歴出し

id:ayakomiyamoto氏の「雑誌をめぐる冒険」に影響を受け、学生時代の雑誌遍歴を思い出してみる。くやしーなー、実家に帰ったり資料見たりすればもっとたくさん思い出せるはずだが。読んでる期間も適当だけど、とにかく列挙してみよう。

他にもあったじゃんとか、思い出したら教えてください>知人の皆様


■小学生くらい:
『学研の科学』『学研の学習』
コロコロコミック』『コミックボンボン
子供の科学』『コペル21』『Newton』
ファミマガ』『ファミコン通信
科学少年だったので科学雑誌はよく読んでいた記憶が。特に『コペル21』は公文式の教室で漁るようにして読んだ。『子供の科学』は子供心に難しくて読めない記事が多かったけど、綴じ込み付録の紙飛行機だけは必ず毎回作っていた。


■中学生くらい:
『B−TOOL』『mono magazine』
『高校への数学』
『FineBoys』
あんまり記憶がない時期・・・突如として「文房具」にハマり、文房具専門誌の『B−TOOL』を買い始める(たしかナツメ社発行)。中学生が「モンブランの万年筆が・・・」とか薀蓄を垂れだす、ヤなやつ。『高校への数学』は学習塾講師のススメで定期購読。はっきり言って歯が立たなかったが、刺激にはなってたと思う。で、卒業間際くらいからお洋服に目覚め、当時「アメカジ」を最も推していたFB誌を。


■高校生くらい:
『LaLa』『花とゆめ』『Olive』『MC SISTER』『anan』
週刊少年マガジン』『ビッグコミックスピリッツ
月刊カドカワ』『Remix』『iD JAPAN』
『POPEYE』『HotDogPress』
大学への数学』『かわら版』
この頃は姉の影響を受けまくっていて、白泉社系の女性漫画誌と音楽誌をわけもわからず読み漁っている時期。男子校なのに、高校の部室には私が持ち込んだ『LaLa』のバックナンバーがずらりと揃っていて皆で回し読みをしていた。ちなみに私の好きな漫画家は成田美名子わかつきめぐみ岡野史佳。『スピリッツ』では吉田戦車中川いさみ中崎タツヤに相当「笑い」を教わり、『マガジン』では「BoysBe・・・」にオンナゴコロを教わった(笑)。差後の『かわら版』ってのは、落語の専門ミニコミ誌。落研だったんでね・・・
でも、この時期に最も影響を受けた雑誌は?と聞かれると、胸を張って『Olive』と答えます。フリッパーズギターの連載目当てだったけど、女性の洋服の好みとかはまんまココから。


■大学生〜:
『SPA!』
ダカーポ』『東京Walker』『メンズウォーカー』
『VIEWS』『03』『QuickJapan』『BRUTUS』
ヤングサンデー』『広告批評
『Cream』『ダヴィンチ』
最も影響を受けたのは『SPA!』。ちょうど「ゴーマニズム宣言」がオウム事件宅八郎騒動などで最も騒がしかったときで、毎週目が離せなかった。ここでかなり自分の好みや視点が形成されてしまったと思う。このリストの中で唯一、エロ本系で恥を忍んで挙げておくのが『Cream』。いわゆる脱がないブルセラ美少女誌。これで私の性癖が形成されてしまったと思う(笑)。それと、この時期は雑学欲が強かったので、『ダカーポ』『Walker』などを本棚にずらりと並べて完全保存していたのが懐かしい。


★雑誌って、比較的その人の人格形成に関わる媒体のような気がする。もちろんテレビだって音楽や映画だってそうなんだけど、「部族」を作る力はやっぱり雑誌のほうが強いと思うし、その機能は今も変わらないんじゃないだろうか。スモールメディアであるインターネットとマスメディアであるテレビや新聞との間をつなぐ、中間なメディアは絶対に必要だと思うし、それには雑誌というハコは非常に使い勝手がいいと思うんだよね。

Excite books:週刊誌も真っ青のフリーペーパー「R25」

フリーペーパービジネスが花盛りの中、とうとう週刊誌もタダに。3月4日からパイロット版として配られているリクルート刊行の『R25』は、いわゆるサラリーマン男性読者をターゲットにしており、東京・神奈川主要都市部で20万部が発行されている。4号をテスト版として配布した後は、7月に本創刊の予定とか。


この雑誌の存在を知ってから、どこにあるんだろう読んでみようと思っていたのだがなかなかめぐりあえず、ずるずると。最終的には知人に郵送してもらって手に入れた(HONのLINKさんありがとうございます)。


で、さらっと読んだんだけど、政治、経済、スポーツ、カルチャーに関する多数のコラム(北尾トロ氏も書いていた)、インタビュー記事、イベントカレンダー、柳田理科雄氏や高橋秀美氏の連載などがあって、たしかに「週刊誌」として必要なネタはこめられている感じ。


とはいえ、これは「無料だから」許される内容の薄さだなぁと思っていた。「特集記事」みたいなのもなくて、巻頭から半ページ分のコラムが延々と続く。一番長い記事でもインタビューの4ページ。日記では冗談半分で「お金を払ってもいいから定期購読したい」なんて書いてたけど、実際にコレを購入するかというと疑問だ。本文48ページだし。(うちプレゼント告知を含めた編集ページは32ページ)



ただ、それ以上になんか驚いたのが、自分にとって「この程度の薄さ」が意外に心地よかったことだ。



移動中のわずか地下鉄2駅間程度でぱらぱらとめくって、興味のある記事だけをさくっと読んで網棚にあげるか捨ててしまうフリーペーパー。これがコンビニや売店で買う雑誌の場合はそうはいかない。自分が財布を開いたという手前、どこかで真剣に元を取ろうと読みまわしている部分もあるし、つまらなかったときの失望感も大きい。0円雑誌だったら、たとえ特集記事に興味が無くても手に取ることはするだろう。(だいたい、表紙に大きく出ていた「ロング・インタビューの高山善廣」なんて誰だか私は知らなかった)


で、コラム記事の中で一本でも「ふーん」と思う箇所があったら、次もきっとまた手に取るだろう。だって無料だし。これが200円とか300円とか払う週刊誌だったら、普段買う雑誌は別にして、せめて2〜3本くらいは「ひっかかる見出し」がないと、買おうとは思わないだろう。「まぁ、いいや。読まなくても困らないだろうし」


なんか、今の雑誌って情報が多すぎるんじゃないだろうか。「お得な情報」「どこかに引っかかってもらえるように隙のない情報」を入れ込みすぎるがあまりに、脂っこい料理になりすぎている感じ。エロ本業界も昔はモノクロのコラムページはそれこそ編集者の趣味が爆発した何でもアリなページになっていたというが、今では全部風俗ルポだし。


R25』自体は、個人的にはそんなに面白いと思えない。だけど、本誌が成り立ち毎回「完売」(完配?)が続くんだとしたら、なんか、みんなが雑誌に求めるものが変わってきているのかもしれない。